ハイエースのカスタマイズ

Pキャン仕様のハイエースで、車中泊しながら日本を旅するオートパッカーのスタイルブックです。
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当然のことですが、世の中には、僕のニーズに合致する既成のクルマはありません。
カスタマイズしてあるほとんどのハイエースは8ナンバーになっており、それらを含めたバンコンのキャンピングカーは、着替え程度の荷物を積んで旅をする人たちをターゲットにしているからです。
しかし現実を考えると、今度はセルフ改造ではなくクルマ作りのプロの協力が必要でした。

10年前ならいとも簡単に許可された改造申請が、今はほとんど通らないほど改造に関する規制が強化されているからです。

そこで注目をしたのが、キャンピングカーディーラーではなく、バイクやジェットスキーなどをフィールドまで運ぶトランスポーターのビルダー。その中から僕が白羽の矢を立てたのが浜松にあるオグショーさんでした。
 
実は僕の希望は、単に自分のクルマを作るだけではなく、この機会を利用して日本で最初のPキャンカーを世に送り出すことでした。
改造がここまで厳しくなった現在、今後セルフ改造でのPキャンカー作りができずに困る人達がたくさん出てくることは容易に予測できます。
フレンディーのAFT以降、長きに渡って目もくれられなかった車中泊カーやPキャンカーが売れるとなれば、業界には大きなビジネスチャンスです。しかも8ナンバーにする必要がないので、キャンピングカービルダーが絶対優位というわけではありません。むしろ新たな顧客を創造できるトランポビルダーにも十分利があると考えたのです。
ただそれにはある程度の事業規模と、全国でそのクルマを販売できるネットワークが必要不可欠です。
オグショーさんは確かな技術と経験に加え、その点でも夢を相談できる適正なパートナーでした。
 
 
「オートパッカー」の開発は、古き時代のアップルコンピューターと同じ考え方に立っています。
当時ウインドウズは、様々なソフトをプリインストールしたオールインワンモデルを廉価で販売し、そのシェアーをどんどん拡大していました。しかし、マッキントッシュは逆にしっかりとOS作りにお金をかけ、ソフトはユーザーが自由に選択してインストールする、つまりオプションで欲しい機能を自由に付加していけるスタイルを打ち出し、差別化に成功したのです。
車中泊仕様車におけるOSとは、寝心地と荷物の搭載能力、あるいは足回りといった目には見えない部分のこと。寝心地とは単にベッドのことを指すのではなく、断熱性や空調までもが含まれます。
それがしっかりしていれば、あとは使いながら欲しい機能を付け加えて行くことができます。今、求められているのは住宅同様、10年、15年と長きにわたって使うことを前提にしたPキャンカーなのです。
そういった熱い意見交換が2度にわたって行われ、いよいよハイエースをベースにする「オートパッカー」の開発が合意に達し、ソフトとハードのプロ同士によるコラボレーションが実現することになりました。
 
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