車中泊の寒さ対策 カラダの防寒は、外からと内からの両方ある。

車中泊の寒さ対策

どちらも自分自身が発する熱を利用

外から防寒 速乾&起毛素材を「重ね着」する。

ファッション業界では「重ね着」のことをレイヤーと呼ぶが、ルーツは「オシャレ」ではなく「防寒」のための機能的な服装にある。

アウトドアで起毛素材やダウンが重宝されているのは、それらが空気を孕みやすい素材だからだ。

重ね着するだけで体温で温められた暖かい空気の層を身にまとうことができる。また速乾性のインナーは、湿気を放出することで体温が下がることを防いでくれる。

この2つの特性を理解して車中泊に臨めば、冷え込みに負けることはない。

ダウンベスト

車中泊には動きやすい「ベスト」が◎

重ね着の際に気をつけるべきは「着ぶくれ」だ。特に軽自動車のような狭い車内では、袖のないダウンベストを着るほうが軽快だ。

インナーウェアを長袖にしておけば、それでもさほど寒くはない。

レイヤーの基本アイテム

インナーウェア

ユニクロの「ヒートテック」に代表される、吸湿発熱素材を使用したTシャツ類が主流。デザインや防寒レベルによって様々なバリエーションがある。なおコットン製品は湿気を吸収するため、重ね着には適さない。

ヒートテック

吸湿発熱素材

古くから繊維業界では、羊毛が吸湿すると暖かくなることがわかっていたそうだ。その原理は、水分が繊維表面の水酸基などに吸着されると、運動エネルギーが熱エネルギーに変換し、その際に発熱反応を起すことにある。

吸湿発熱素材と呼ばれるブレスサーモやヒートテックは、その羊毛の特性を研究し、合成繊維のアクリルなどを改質して、水分を多く含むようにしたてた繊維で、それを織編物にしたアンダーウェアは、今やウール製品以上の発熱量を実現するまでに至っている。

フリースセーター

素材の厚さは季節や好みに応じて選ぼう。個人的にはマイクロフリースと呼ばれる薄手のタイプが、肩もこりにくくて重宝している。なおスタイルは着脱しやすいフルジップのほうが車中泊には適していそうだ。

ダウンジャケット

車内で着るには、ダウンセーターあるいはインナーダウン、ライトダウンなどと呼ばれる薄手のタイプが動きやすくてお勧めだ。また上からマウンテンパーカーなどを羽織れば、厳冬期でも街歩きの外着を兼ねられる。

アタマと首の防寒法

フード付きシュラフ

クルマの防寒で書いた「転用」の話はここでも当てはまる。

車内では帽子やマフラーではなく、ダウンジャケットやシュラフのフードを活用し、アタマと首を防寒するほうがいい。アウトドアではニットキャップやネックウォーマーを使う筆者も、やはり車内ではフードを使っている。

理由は、ふだん身につけないものは決まった保管場所がないうえに、無意識のうちに外してしまいやすいからだ。その結果、狭いシートの隙間などに落ち、必要な時に見つからない事態を生じる。

ダウンシュラフ

正しいダウンシュラフの使い方

ダウンは体温で暖められた空気の層をキープし、それで外気からの冷えを遮る「防寒品」だ。つまりダウンが暖かいのではなく、自分の体から発する「熱」を還元してくれる。

ゆえに正しい使い方は、カラダに直接ダウンが当たるようにすることで、寒いからと間にフリースブランケットを入れれば、逆に熱がダウンに伝わりにくくなる。同じフリースをかけるなら、ダウンの上からというのが正解だ。

内から防寒 キーワードは「血行促進」

温泉

血の巡りが良くなれば、カラダは中から自然にポカポカしてくるが、血行促進を導くには「入浴」「食事」「マッサージ」の3つが効果的だ。

ありがたいことに、大きな日帰り温泉施設やスーパー銭湯には全ての要素が揃っており、温泉併設の道の駅で車中泊をすれば、その恩恵を最大限に受けられる。

炭酸泉

入浴

体中に細かな泡が付着する炭酸泉は、水中の二酸化炭素が皮膚から体内に浸透し、血流を高める効果がある。体が芯から温まり、湯上り後の持続性が高いのはそのせいだ。人工の炭酸泉でも効果は変わらない。

また血行促進には「半身浴」でじっくり温まるのが良いとされる。また熱めのお湯に3分ほど浸かり、それから手足に冷水シャワーを何度か浴びる「反復浴」も効果があるそうだ。

食事

唐辛子には血行を良くする成分が含まれており、担々麺のようにそれを使った料理を食べれば驚くほど温まる。インスタントのカップスープを持参しておけば、深夜に寒くなった時でも安心だ。

マッサージ

温泉の「ほぐし処」を利用するとテキメンにポカポカしてくるが、無料で手軽にできるのは「ふくらはぎマッサージ」だろう。正確には裏側ではなく側面を刺激する。

クルマの防寒

カラダの防寒

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