キャンピングカーにソーラーパネルを乗せる「本当の理由」

サブバッテリー・ソーラー発電

ソーラー発電は、サブバッテリーを充電するだけのもの。

自宅の屋根にソーラーパネルがある人はよくご存知だと思うが、太陽光発電(ソーラー発電)で生まれた電気を、直接100ボルトの家電に使うことはできない。

ソーラー発電の場合、作った電気を一度サブバッテリーに蓄電し、インバータという機器でバッテリーの12ボルトを家電の100ボルトに変換して、初めて炊飯器やテレビに使うことができる。

つまり、クルマにサブバッテリー・システムが搭載されていることが大前提になる。

もっとも… キャンピングカーの場合は、十中八九サブバッテリー・システムが標準装備されていると思うので、それに関しては心配あるまい。

ソーラー発電の実態

さて。ソーラー発電システムの搭載をお考えの方の中には、旅行中の充電に期待している人が多いと思うが、ここではソーラー発電でどのくらいサブバッテリーに充電されるかを計算してみよう。

筆者が搭載しているのは100W(ワット)のソーラーパネルだが、発電は天気次第になるため、1日あたりの平均発電時間を3.5時間と仮定する。その場合

100Wh(1時間あたりの発電量)×3.5時間=350W

それをサブバッテリーの12V(ボルト)に換算すると 350W÷12V=29.1Ah

これにソーラーパネルからコントローラー、さらにコントローラーからサブバッテリーへの移動ロス率を加味すると、約23.5ahが1日あたりのサブバッテリーへの充電量になる。

これは105Ahのサブバッテリーの約1/4。それを2本組にしているので、答えは約1/8がソーラー発電で戻せる電気量だ。

筆者の体感上、走行充電なしで普通に電気を使えば、ほぼ3日でサブバッテリーが空になると思うので、それをカバーするには計算上200ワットクラスのソーラーパネルが好ましいことになる。

しかし残念なことに、Wizの場合は屋根のスペースの関係で、現在は100ワット以上の大きさのソーラーパネルを搭載することが不可能だ。

ただし実際の旅では、3日3晩全くクルマを動かさないというのはレアケースで、ソーラー発電システムを搭載以降、サブバッテリーのリミッター・ブザーはほとんど鳴ったことはない。

マンション暮らしには、ソーラー発電が特に有効。

ソーラー発電システム最大の魅力は、自宅での「満充電」にある。

筆者はマンション暮らしで、近くの平面駐車場にクルマを置いているため、戸建てのように自宅のコンセントからサブバッテリーに外部充電することができない。

しかし現在はソーラー発電システムのおかげで、次回の旅に出るまでにはサブバッテリーがフルチャージされている。ちなみに必要日数は、完全放電したとして

(105ah×2本)÷23.5ah=8.9

単純計算でいうと、約9日間で満充電になる。もちろん帰路でも走行充電されているので、実質は5日ほどで完全回復しており、毎週末は「電気満タン」でのお出かけになる。

ソーラー発電は、サブバッテリーを長持ちさせる

加えて、ソーラー発電システムはサブバッテリーに大きな「副産物」をもたらせている。

通常サブバッテリーは、きちんと充電してやれば2年間は劣化することはなく使用できるといわれているが、いつも減った状態に置かれると、本来の寿命よりも早く電圧の低下が始まり、フルに性能が発揮できなくなる。

つまりマンション暮らしの場合、「そうなる可能性が極めて高い」。

すなわち、ソーラー発電システムはサブバッテリー劣化のリスクを回避する意味においても非常に有効で、筆者のような生活環境の方には、もはや「必須」というべき装備であることが、よくお分かりいただけたのではないだろうか。

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