やってみよう!「避難のための車中泊」

避難のための車中泊

目標は、「思ったよりも寝られた!」

このページは、「避難のための車中泊」というコンテンツの3ページ目にあたる「事前準備編」だ。もし、ここからご覧になる方は、できれば最初のページから目を通していただくほうが面白いと思う。

さて。最初のページで

そもそも、「避難の車中泊」は「遊びの車中泊」とは似て非なるものだ。

なぜなら、「遊びの車中泊」は自ら進んでやろうとする「能動的な車中泊」だが、「避難の車中泊」は、できることならやりたくない「受動的な車中泊」である。

と説明した。

ゆえに、対象は「基本的に必要がなければ車中泊はしない」という人。つまり、レジャーに「車中泊という宿泊手段」を用いている人たちとは根本的に違う。

ゆえに必要最低限の装備と出費になるよう配慮している。


<目次>

【想定】「避難のための車中泊」は、最長でも2泊3日

【習慣】もっとも大事な燃料を常時確保しておく

【確認・購入1】シートアレンジの方法と就寝可能人数

【確認・購入2】寝心地を試す

【確認・購入3】プライバシーを確保する

【確認・購入4】車内でも車外でも使える照明器具

【予行演習】でかけてみよう。週末車中泊の旅

地震時の「避難のための車中泊」

【確認・購入5】通信と情報収集のための電源確保

【確認・購入6】避難中は湯煎とサプリメントで生き延びる

【確認・購入7】火器は小さなカセットコンロで十分

【確認・購入8】こういうテーブルとイスが理想的

【予行演習】でかけてみよう。週末「リアル・オートキャンプ」

【想定】「避難のための車中泊」は、最長でも2泊3日

緊急宿泊手段ともいえる「避難のための車中泊」は、「2泊3日」が妥当であることは既に話した。つまり目標は「思っていたよりはマシ」、あるいは「何とか寝られる」レベルになる。

実際、被災時の3日間というのは思っているより長い。よほどの大災害でない限り、ライフラインが復旧する可能性は高いし、店の営業も再開される。仮に長引くとしても、その間に情報を集めたり、次の対策を練ることが可能だ。

この3日間は、現在よりも「良い環境」へ移行するための時間と考えよう。

ガソリン給油

【習慣】もっとも大事な燃料を常時確保しておく

避難のための絶対条件は「クルマが動かせること」。

つまり、常時燃料を半分以上はキープしておきたい。これは「半分減ったら給油または充電する」と習慣づければいいだけの話で、何も難しくはない。

車中泊

確認・購入1】シートアレンジの方法と就寝可能人数

意外だが、自分のクルマをどうシートアレンジをすれば寝られるようになるのか?を知らない人は多い。普通乗用車の場合、通常はフルフラットにしても寝られるのは大人2名、頑張ってプラス子供が1人というところだ。

ちなみに、緊急時にのみ4人就寝にできる魔法のような方法は「ない」。つまり4人家族の場合は、はじめから2人が別の場所で寝る想定をしておく必要がある。それについては別のページで詳しく触れよう。

車中泊

確認・購入2】寝心地を試す

とりあえず、タオルかTシャツなどを使ってシートの凸凹を軽減し、何とか寝られそうになったと感じたら、実際に寝転んでみよう。

まず普通は「これでは長時間寝るのは難しい」という判断になると思うが(笑)、ここで大事なのは「どこにどのくらい詰めればいいのか」を把握し、パターンを決めてしまうことだ。詰め方が毎回違えば、必要な詰め物の量も毎回変わる。

タオルやTシャツを使うのは、「いざという時には使える」から。ゆえにビニール袋に入れて使うほうが衛生的だと思う。

なお、いずれにしても車中泊マットは用意したほうがいい。この「投資」を惜しむと、心底車中泊がイヤになるだろう(笑)。

最適なのは下のような「インフレータブルマット」で、幅60センチのシングルサイズを個々に用意するのがいい。

布団は車中泊には適さない。

理由はたたむとかさばり、シートを座席に戻せなくなるからだ。それにそもそも「防災アイテム」とは、いざという時までクルマに積みっぱなしにしておけるものを意味する。

車中泊

確認・購入3】プライバシーを確保する

どこに避難するにしても、夜クルマの中で明かりをつけると、車内は外から丸見えになる。そのため、車中泊時は内側から窓を覆うのがセオリーだ。

この件については、以下に詳細内容を記載している。

車内のプライバシーを守るためのグッズとアイデア まとめ

ネックライト

確認・購入4】車内でも車外でも使える照明

災害時は「停電」の想定が必要だ。車内はクルマの照明を利用できるが、夜間のトイレを考えると、個々が使えるこのネックライトが一番便利。自分だけが本を読みたいという時にも使える。

パナソニック LEDネックライト ブラック BF-AF10P-K
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さて、ここで以下のことを思い出してほしい。

1.「避難のための車中泊」には2つの「原因」が考えられる。

1)台風・大雨・大雪など、予報等で予測できる災害
災害が起こる前に行動する、正しい意味での「避難(難を回避する)」
社会は正常に機能しており、直前に必要な食糧などの買物が可能

自主避難で避難先も選べる

2)地震・火災など、予測ができない災害
手元にあるモノを持ってすぐに逃避を開始。
「避難勧告」「避難指示」が出れば避難場所は地域の「緊急指定避難場所」へ

つまり、1-1)の場合は、これだけで「避難のための車中泊」はできる。足りないものは避難の途中で買えばいい。

サービスエリア 車中泊

【予行演習】でかけてみよう。週末車中泊の旅

さて。ここで、筆者から貴方に提案だ。

たったこれだけ用意すれば車中泊ができるのだから、気候のいい季節を選んで「車中泊の予行演習」に出かけてみてはどうだろう。

「避難のための車中泊」は2泊3日を想定しており、言い方を変えれば「週末・車中泊の旅」にも適している(笑)。

例えばTDLに遊びに行った帰りに、東名高速道路の足利SAで泊まれば、お風呂もコンビニもフードコートもすべて揃っており、なにひとつ不自由がないことがわかるはずだ。

講習とか講義という堅苦しいものは一切なしで、「避難の車中泊」とほとんど変わらない体験を遊びを通じてできるのだから、身につくこと間違いなし!(笑)。

できればやりたくないと思っていた車中泊を、自ら進んでやりたくなった時から、本当の筆者とのお付き合いが始まる。ここにはそういう人に向けた情報が、たくさん収録されている。

地震時の「避難のための車中泊」に対する備え

地震の場合の「避難」は、意味合い的には「被災後の逃避と保護」に近い。

車中泊 充電

【確認・購入5】通信と情報収集のための電源確保

最初から車内のどこかに家電が使えるコンセントがあれば問題ないが、なければクルマのバッテリーから携帯電話やタブレット、あるいはノートPCに充電ができる「カーインバーター」を用意しておこう。

変換容量は200Wから300Wクラスがお勧め。この数値が少ないと、一度に複数の家電が使えない。ただし500Wクラスになると、使いすぎでバッテリーがあがってしまう恐れがある。

ワンセグテレビ

ちなみに、情報収集に一番効果があるのはテレビだ。しかし被災で停電すると、一番必要な人々が一番見られないという面白い「ねじれ現象」が生じる(笑)。

今はカーナビがあれば「地デジ」は見られると思うが、スマホナビを使っている人は、いずれかの端末でワンセグが見られるようにしておこう。

避難用飲料水

【確認・購入6】避難中は湯煎とサプリメントで生き延びる

地震のような緊急避難時に、パンやおにぎりのような調理済み食品が用意できるというのは「非現実的な話」であって、あらかじめ用意しておけるのは常温保存できる、インスタントやレトルト食品になることは誰にでもわかる。

では、カップ麺が「避難のための車中泊」に適さない理由がわかるだろうか?

「かさばる」ことも確かだが、最大の理由は貴重な水を大量消費するからにほかならない。万一、本当に72時間給水ができないことを想定した場合、食事や調理にはできるだけ水を使わない「湯煎食品」を選ぶのが正解だ。

非常食

中高年には懐かしい飯盒は、こうして使うと一度に2人分のカレーが湯煎できるスグレモノ。これなら洗う必要もなく、さらに同じ水を次の湯煎にも再利用できる。

もちろん飯盒でなくても、小さくて深い鍋があれば十分だ。

被災時の対応

究極の裏技(笑)。湯煎は「飲水」でなくてもできる。

湯煎食品

缶詰は思いついても、こちらにはなかなか気づかない(笑)。水分と野菜が摂れる「おでん」は非常食の王様だ。

健康食品

ビタミンやミネラルは、サプリやゼリーの健康食品で賄うといい。

クルマがあれば、なにもアルファ米を食べなくても、3日間ならそれなりにグルメな避難生活を過ごすことができる。

カセットコンロ

【確認・購入7】火器は小さなカセットコンロで十分

火器は自宅にあるカセットコンロで十分だが、荷物を少なくしたいなら小型のタイプがお勧めだ。ただし風に弱いので、うまくクルマを風よけに使おう。

アイ・システムネットワーク アイ・コンロ ジュニア ZA-JR-1M
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こちらはさらにコンパクトだ。

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キャンプテーブル

【確認・購入8】こういうテーブルとイスが理想的

食事と調理に使えるミニマムセット。乗用車による「非難のための車中泊」は、積み込んだ際に車内でできるだけ場所を取らないコンパクトなアイテムが重宝する。

コンパクトテーブル

ちなみにイスは組み立て式のボックスになっており、座面の下はこのような収納庫として使える。

車中泊用品

たたむと、ここまでコンパクトになる。いずれも隙間に突っ込めるため収納方法が広がる。この「折りたたみ収納ボックス」は、100円均一ショップのFLET’Sで500円で購入した。

オートパッカー

【予行演習】でかけてみよう。週末「リアル・オートキャンプ」

「非難のための車中泊」用にロケをしたわけでないのだが、ストックフォトを探してみたら、まさにリアルなキャンプシーンの画像が出てきて驚いた(笑)。

これは前半の予行演習をしてみた人にはぜひお勧めしたいのだが、お好きな湯煎食品を持って、近くのキャンプサイトに行ってみていただきたい。今回も同じく「予行演習」なので、お花見ついでか、お月見ついでにお酒を持参で構わない。

車中泊 トイレ

ちなみに、こういうスタイルに合うのは、河川敷や湖畔、あるいは海水浴場などにある格安のキャンプ場で、場所によっては「無料」というところもある。

写真は兵庫県の城崎温泉から4キロほどのところにある「気比が浜ふれあいキャンプ場」。炊事棟ときれいな水洗トイレがあって、海水浴シーズン以外は無料開放されている。行くなら、昼間は外湯めぐりを存分に味わおう(笑)。

参考までに…
但馬の城崎温泉・概要 ~温泉街はひとつの旅館、道は廊下、お風呂は外湯~ 


<目次>

【想定】「避難のための車中泊」は、最長でも2泊3日

【習慣】もっとも大事な燃料を常時確保しておく

【確認・購入1】シートアレンジの方法と就寝可能人数

【確認・購入2】寝心地を試す

【確認・購入3】プライバシーを確保する

【確認・購入4】車内でも車外でも使える照明器具

【予行演習】でかけてみよう。週末車中泊の旅

地震時の「避難のための車中泊」

【確認・購入5】通信と情報収集のための電源確保

【確認・購入6】避難中は湯煎とサプリメントで生き延びる

【確認・購入7】火器は小さなカセットコンロで十分

【確認・購入8】こういうテーブルとイスが理想的

【予行演習】でかけてみよう。週末「リアル・オートキャンプ」

 

「避難のための車中泊」の理想型

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